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平成29年度第4回第一薬科大学薬剤師生涯学習講座(福岡地域ケアコンソーシアム)”フィジカルクラブ in 福岡(薬剤師対象)”が開催されました

2017-09-09

平成29年9月9日(土)、第一薬科大学新館1F東大教室にて、第一薬科大学薬剤師生涯学習講座、第4回福岡地域ケアコンソーシアム「フィジカルクラブin福岡」が開催されました。福岡地域ケアコンソーシアム代表 福神調剤薬局主事 安藤伸一郎先生の司会で、副代表1名、世話人2名、一般24名(病院10名、薬局12名、大学1名、その他1名)、合計27名が参加しました。

 

全国では薬剤師向けのバイタルサイン講習会、セミナーはさかんに行われておりますが、実際に臨床の現場で実践されている先生はまだまだすくないものです。臨床の場で、薬学的管理の面から今後ますます必要となるであろう身体診察を、全国の医学生、医師、看護師へ指導されている奄美徳洲会病院の平島修先生をお招きして、第2回目の薬剤師版フィジカルクラブを開催致しました。

 

【第一部 : 講 義】18:00~19:00

 

第一部では、平島先生が奄美大島で医療に携わることとなった経緯や「身体診察」で人の温かみあふれる医療を全国に広めたいという熱い気持を語られ、その後本日の課題である呼吸についての講義が開始されました。

 

★奄美の青い海紹介

 

★症例提示:53歳男性、源さん 右背部痛を訴える患者さんです。

問診から参加者に鑑別診断を行ってもらう、ドクターGさながらの展開となりました。

 

《 症例検討 》 《 胸のXp 》

 

★患者さんの肺には、胸水が溜まっていて嫌気性菌が検出された。

(穿刺時に臭いで予測できるそうです)

※島の診療所では医師自らが穿刺し、検体の培養も行っているそうです。

 

【第二部 : 実 技】19:00~20:00

 

第二部では、フィジカル臨床推論です。どんな診察をして診断するのか。

となりの人とペアで、実習を行いました。

基礎編:お互いの呼吸音を聴き取ります。聴診器の使い方も大事です。ほとんど膜面を使用しますが、左手を患者さんの背にあてることがポイント。右手で聴診器を押し付けて体をはさみ、顎を引いて目を閉じ気持ちを集中させ、患者さんに口呼吸してもらいます。肺胞呼吸音、気管支音の特徴をよく理解して音の違いを聴きわけます。(* この丁寧な聴診スタイルは患者さんに喜ばれるそうです。)

 気管支音は、吸気と呼気に間があり、よく聞こえる。

 肺胞音はこもって吸気がすこしきこえる。

 

《 呼吸音:気管支音と肺胞音 》 《 2つの音の違い 》 《 部活動 開始! 》 《 お互いに真剣に聴診です 》 《 首:気管支音を聴診 》 《 セブンセンシズ聴診法! 》

 

胸水聴診:胸水が溜まることで気管支音を聴取できるようになるポイントがスコダゾーン(Scoda zone)です。ここでは声音振盪が亢進し、呼気が強調され、ヤギ音も聞き取れます(②の場所)。ヤギ音はE to A changeと言って聴診器を胸壁にあて、E「イー」というとA「エー」と聴きとれます。下方①では、こもって聴こえる。

《 胸水の聴診所見 》 Skoda zone 《 ①②で聴診の差を聴いてみる 》 《 ヤギ音を聴診 》 E to A change 《 背と首で比べます 》

 

打診で胸水の高さを診る:医師が手首のスナップを効かせて「トントン、トントン・・」と打診する様子は幾度となく見てきました。左手の中指を背に充て、なるべく優しく一定のリズムがポイントです。音質の変わり目にマジックで日付を書いたりします。

《 セブンセンシズ打診! 》 Skoda zone 《 トントン・トントン 》

本日、視診、聴診、打診、触診を学ぶことができ、これまで疑問に思っていた部分が見えたように感じた。業務ですぐに使えるものではないかもしれないが、知識として身に付けておくことは、自信につながり患者さんの服薬をアセスメントする際にも必要であることだと思えた。日頃、あまり手にしない聴診器を持ち戸惑を感じている印象だったが、いつか薬剤師にも自然にこの風景が見られるような日がくることを感じた。このような機会を私たちに下さった平島先生に心から感謝申し上げます。

 

【第三部 : 座談会】20:00~20:30

 

第三部は、平島先生が奄美大島の加計呂麻島等の離島医療に携わる中で、医療人として生きるとはどういうことか私たちに語られた。都会のように何でも揃った環境ではない島民の生活があること。先生は訪問診療もする、時には外科処置も行うが、そこには無影灯もなく、デスク用の蛍光灯のもとで小手術や縫合したりもする。島では検査や採血をしたくても何もなく島を出なければならないが、島の人にとって容易なことではない。医療人としてこの地に立ち、患者さんのために温かい医療を日本中に広めたいと考えている。

 

《奄美で医療人として生きるとは》 《座談会》 《すべては患者さんのために》

 

《 第4回 第一薬科大学生涯学習講座FCCC・フィジカルクラブ in 福岡2nd 》

次回の開催も予定しております。