《 薬科学科の2つの専攻 》
ビッグデータを解析し、
社会課題を解決するスペシャリストへ。
医療データ科学専攻
定員:15名
情報のデジタル化により、世の中にあふれている膨大なデータ。それらを解析・活用するデータサイエンティストの不足を解消するため、本専攻では医療の知識を持ったデータサイエンティストを育成します。
データ解析が、医療の進化を加速。
医療知識を活かして医療分野のビッグデータ※1を紐解き科学することにより、
医療の最適化・効率化などの新たな価値を創造。
データ解析を通して医療のさらなる進化を加速させます。
各医療分野での変革が人々の健康寿命を支える
「医療×データサイエンス」は、予防・治療・創薬など、様々な医療分野において変革を起こし、より精緻で、より効果的な医療を届けることで、より多くの人の健康寿命を支えます。
創薬
機械学習を駆使して膨大な分子の中から薬の候補分子を見出します。
育薬
医療現場で出てくる膨大なデータを解析し、個々の患者に最適な医療を提供します。
画像解析による診断支援
病変の可能性が疑われる画像をコンピュータが選別。医師の診断をサポートします。
希少疾患の診断支援
AIに専門医の知識を学習させることで、希少疾患の兆しを見出します。
治験業務支援
AIを用いることで、臨床試験関連文書の作成時間が大幅に短縮できます。
DTx(デジタルセラピューティクス)
薬として処方されるスマホアプリ。糖尿病などの治療を支援します。
学びの特色
基本スキル+専門性を学ぶ
データ解析に必要なスキルと、薬学という専門性をバランスよく学習します。
即戦力を磨く実践的な授業
第一線で働くデータサイエンティストによる授業を、1年次から導入予定です。卒業後の未来を想像できるキャリア教育としての側面も持ち、高学年にはインターンシップも計画。さらに、資格取得の支援も行います。
※1 ビッグデータとは、従来のシステムなどでは記録や解析が難しい巨大なデータ群のこと ※2 2021年本学調べ
※薬科学科から6年制学科(薬学科または漢方薬学科)に転学科することが可能です(転学を志願する学科に欠員がある場合に限る)
薬科学科の教育を支える講師陣を紹介
医療にイノベーションを起こす発想力で、
人々の豊かで健康な暮らしを支える人材へ。
生命医科学専攻
定員:15名
医療・ヘルスケア業界でも求められる、経営・マネジメントのスキル。経営ビジネスを基礎から学ぶほか、多彩な専門性を身につけ、病院の経営コンサルティングや健康ニーズの多様化に貢献できる人材を育成します。
確かな経営スキルが、持続可能な医療を実現。
医療の知識に財務会計・事業計画・経営戦略策定などの経営スキルを合わせることで、有効で安全な医薬品・医療機器への投資、最適な人員配置などの策を施し、
より健全な医療経営を実現します。
薬学的知識を強みに、イノベーションを起こす
「医療×経営・マネジメント」を学び、イノベーションを起こす発想力、次世代に通用する医療情報経営力を持った新しいタイプの文理融合型の人材を養成します。
病院の経営方針策定・
業績アップに
貢献する力
成分にこだわった
コスメを
企画提案する力
薬の効能と事業計画に
配慮した薬の仕入れ先
企業を選定する力
体にやさしい
サプリメントを
企画発想する力
学びの特色
ビジネス+医療の知識を習得
簿記や経営管理論など、経営に必要なスキルを総合的に学びながら、医療の知識も習得します。
資格取得対応のカリキュラム
資格取得を通して専門性を深めます。院内の情報を管理するスペシャリスト「診療情報管理士」をはじめ、様々な資格取得を支援する科目を開設予定です。
※3 2021年本学調べ
※薬科学科から6年制学科(薬学科または漢方薬学科)に転学科することが可能です(転学を志願する学科に欠員がある場合に限る)
《 PROGRAM 》
各専攻必修プログラム
医療データ科学専攻
医療データサイエンティスト
医療分野のビッグデータを解析し、社会課題を解決へ導く、医療分野に特化したデータサイエンティストを育成。企業や研究機関との産学連携教育プログラムを導入します。
生命医科学専攻
医療経営
病院や薬局などの医療機関、ヘルスケア企業などで幅広く活躍できる人材を育成。医療経営分析、医療を取り巻く環境と経営管理など医療経営を包括的に学びます。
両専攻共通プログラム
薬学・生命医科学
人体の構造と機能、細胞の働きや仕組みを基礎知識とし、薬の作用メカニズムを分子レベルで学びます。
健康サプリメント開発
サプリメントに配合する機能性成分や漢方、民間薬などの効能や副作用について学び、サプリメント開発に繋げます。
創薬研究者
薬に利用される化学物質の構造と性質、構造解析手法、生体分子との相互作用など、創薬研究プロセスを広範囲に学びます。
食と生命を科学する
食品の成分が生命に与える影響を科学的に理解し、栄養と食品機能、栄養素不足で発症する病気、食品衛生などを学習します。
化粧品開発
コスメに使用する成分の機能、色彩、香りの基礎知識や処方・製剤化技術を学び、未来のコスメ開発に繫げます。
アントレプレナーシップ
様々な領域で活躍する起業家などを講師に迎え、起業やスタートアップに必要な知識を学ぶ産学連携教育プログラムを開講します。
中学校・高等学校理科教員任意選択
上記6つの共通プログラムにプラスして教職課程の単位を取得することで、薬と健康に関する知識を持った理科教員を育成します。
国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)と教育連携
「教育・学術交流に関する協定」を締結しているJAIST は、先端科学技術分野において高水準の研究と教育を行う国立大学院大学です。本学ではJAIST の教員による研究指導が受けられるほか、実験を行う際はJAIST の最新設備が利用できるなど、学生のうちから研究に注力することが可能です。
《 卒業後の未来 》
医療データ科学専攻
製薬会社や病院などの医療現場をはじめ、
医療の知識を強みに様々なフィールドで活躍できます。
医療現場
スマートウォッチなどで取得した日常データと診療データを解析し、病気の原因解明や、個人に合わせた治療法を追究。
製薬会社
医療現場で蓄積された研究データを解析・活用し、効率的な新薬の開発に貢献します。
起業家・スタートアップ企業
データサイエンスを起点とした新たな価値を、起業や新規事業の展開を通じて社会に提供します。
コスメ関連会社
従来の化粧品成分の機能・色彩・香りの基礎知識や処方・製剤化技術をデータと融合し、未来のコスメを開発します。
食品メーカー
食材データ×人体データを解析し、健康寿命を延ばすために必要な食や栄養素を研究・開発します。
官公庁
「デジタルトランスフォーメーション」を推進。データを基盤に住民が安心して暮らせる社会を整備します。
PICKUP-1
医療×データサイエンス 医療データサイエンティストの魅力
- データサイエンティストは日本で4~5万人不足していると言われており、ニーズが高まっている
- 自分の得意なことを活かし、人の命を救うサポートができる
- 病院内だけではなく、活躍のフィールドは広がっていく
データサイエンスのスキルで加速している、医療現場の実例をご紹介します。
|CASE-1|
スマートウォッチと
病院データの連携
日常的に健康情報を記録するスマートウォッチと病院データを連携できれば、病院の診療時間だけでは見つけられない原因の追求や、生活習慣の改善など、様々なメリットがあります。
【考えられるメリット】
- 診療時に無症状でも診断ができる
- どんな時に症状が出るのかわかる
- 生活習慣から改善ができる
|CASE-2|
AI(人工知能)による創薬支援
医薬品の開発には10年以上の時間と数百億~数千億円規模の研究開発費が必要とされるうえに、その成功確率はおよそ2万5000分の1程度だと言われています。
そこで活用されるのがAIです。新薬となる化合物の探索・設計・合成経路の最適化、化合物の活性や毒性の予測などが効率化でき、開発期間は4年短縮、コストは半分ほどに減らせる可能性があると言われています。
その他にも、医療業界の各分野でデータ解析による変革が進んでいます。
薬学の知識+データ解析のスキルを活かし、
育薬・創薬の研究スピードの加速、
次の時代の薬の開発支援に貢献できる。
膨大な時間と費用がかかる、新薬の開発。データサイエンスを導入すれば、
時間もコストも削減でき、実験の成功率も上げられる可能性を秘めています。
第一薬科大学では、様々な教員が研究活動を行っており、ゼミ活動を通して、研究にデータサイエンスを活かせる機会もあります。また、米国のデュケイン大学へ大学教員を派遣し、協働研究を行っている本学では、グローバルな視点を養うチャンスもあります。
生命医科学専攻
私たちの生活にかかわる医療や薬、
食品やコスメなどの企画から起業まで、幅広く活躍します。
医療現場
医学・薬学の知識に加え、情報技術・会計・財務などの幅広い知識・技術を活かし、病院や薬局の経営基盤を支えます。
製薬会社
医療現場での薬のニーズを捉え、開発部門と協働しながら、患者の治療・治癒に有効な薬を提供できる環境を整備します。
起業家・スタートアップ企業
経営の視点を活かし、新たな分野で人々の暮らしを豊かにするためのサービスを提供します。
コスメ関連会社
美容業界のマーケットを捉え、ターゲット層のニーズに応えるための商品を企画・提案します。
食品メーカー
健康的で豊かな生活をサポートするため、サプリメント等の商品の生産や安心・安全な品質の管理を行います。
官公庁
マネジメントの視点で健診などの地域サービスをアップデートし、住民の暮らしをより健康で快適なものに。
PICKUP-2
医療×経営マネジメント 病院で働く魅力
- 人の命を救う医療現場を事務方から支えられる
- 病院全体の業績を上げ、得られた報酬を患者様や地域に還元できる
- 理事長直属の経営戦略室に配属される可能性も高く、自分のアイデアや企画を実現しやすい
生命医科学専攻を卒業後、病院内で活躍が予想される3つの役割についてご紹介します。
※病院組織図はイメージです。病院によって組織構造は異なります。
-
活躍のフィールド①
経営戦略室
中長期の経営方針策定のほか、市民公開講座などの地域貢献事業、地域住民とのつながり作りをつくるまちおこし事業など、院内にとどまらず、幅広い企画を担当します。
-
活躍のフィールド②
医事課
診療報酬制度を理解し、専門職間の連携を図ります。業績が上がった際にはより高度な機器を導入するなど患者様に還元します。
-
活躍のフィールド③
地域連携室
地域の病院・クリニックなど、病院外の専門職者と連携し、患者様にとってよりよい地域医療の提供に貢献。さらに院内の連携も深めていきます。
薬学的知識が強み。
病院の「フォーミュラリー(推奨標準治療薬)」
推進に貢献。
フォーミュラリーとは、「医療機関における患者に対して、最も有効で経済的な医薬品の使用に
おける方針」のこと。医薬品の選択によるメリットは…
- 有効性・安全性の高い薬の提供
- 薬剤費を削減でき、患者様の経済的負担を軽減できる
- 医薬品数を減らすことによる医療事故の防止
薬の成分や有効性を判断する際に薬学的知識が、
薬剤費を検討する際に経営スキルが役立ちます。
大学院
卒業後も研究活動を希望する場合は、大学院への進学も可能です。提携している国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)なら、一般受験者より優先的に審査される優遇を受けることができます。さらにJAIST の学生寄宿舎への入居も優先されます。
教育現場
中学校・高等学校理科教員として教育現場へ。2025年度より大学入学共通テストの出題教科と科目数が再編され、「情報」という教科が大学受験科目に追加予定です。教員(理科)の免許を持ち、「情報」に関する知識を持つ人材へのニーズが高まることが予測されています。
未来を担う企業や医療機関からのコメント
2022年度入試 3つのポイント
試験区分
入試区分 | 募集定員 | |
---|---|---|
医療データ科学専攻 | 生命医科学専攻 | |
総合型選抜 | 4名 | 4名 |
学校推薦型選抜(公募制) | 若干名 | 若干名 |
特待生選抜 | 若干名 | 若干名 |
一般選抜 | 5名 | 5名 |
共通テスト利用選抜 | 3名 | 3名 |
合 計 | 15名 | 15名 |
試験科目 ●は必須科目
- 総合型選抜
- ●面接 ●自己アピール作文
- 学校推薦型
選抜(公募制) - ●面接
《○印科目から2科目選択(合計2科目試験)》
○化学基礎・化学 ○生物基礎・生物 ○数学Ⅰ・A ○国語総合(近代以降の文章)
○コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ - 特待生選抜
- ●面接 ●数学Ⅰ・A・Ⅱ・B
●コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ
《○印科目から1科目選択(合計3科目試験)》
○化学基礎・化学 ○生物基礎・生物 ○物理基礎・物理 ○国語総合(近代以降の文章) - 一般選抜
- ●面接 ●数学Ⅰ・A
《○印科目から1科目選択(合計2科目試験)》
○コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ ○化学基礎・化学
○生物基礎・生物 ○物理基礎・物理 ○国語総合(近代以降の文章) - 共通テスト
利用選抜個別学力
試験はなし - 《●印科目から、高得点の1科目利用》
●数学Ⅰ・A ●数学Ⅱ・B
《○印科目から最高得点の1科目利用(合計2科目で判定)
但し、数学のみの2科目利用は不可》
〇化学 〇生物 〇物理 〇国語(近代以降の文章)
○英語(リーディング80点満点、リスニング20満点に換算)
受験地
試験日程
学納金
一般入学生
(単位:円)
区 分 | 前期【4月】 (初年度は入学手続き時) |
後期【10月】 | 合計(年額) | |
---|---|---|---|---|
初年度 |
入学金 | 300,000円 | ― | 300,000円 |
授業料 | 600,000円 | 600,000円 | 1,200,000円 | |
施設充実費 | 50,000円 | 50,000円 | 100,000円 | |
教育充実費 | 100,000円 | 100,000円 | 200,000円 | |
合計 | 1,050,000円 | 750,000円 | 1,800,000円 | |
2年次以降 |
授業料 | 600,000円 | 600,000円 | 1,200,000円 |
施設充実費 | 112,500円 | 112,500円 | 225,000円 | |
教育充実費 | 137,500円 | 137,500円 | 275,000円 | |
合計 | 850,000円 | 850,000円 | 1,700,000円 |
特待生【年間60万円×4年間=240万円給付】
(単位:円)
区 分 | 前期【4月】 (初年度は入学手続き時) |
後期【10月】 | 合計(年額) | |
---|---|---|---|---|
初年度 |
入学金 | 300,000円 | ― | 300,000円 |
授業料 | 300,000円 | 300,000円 | 600,000円 |
|
施設充実費 | 50,000円 | 50,000円 | 100,000円 | |
教育充実費 | 100,000円 | 100,000円 | 200,000円 | |
合計 | 750,000円 | 450,000円 | 1,200,000円 | |
2年次以降 |
授業料 | 300,000円 | 300,000円 | 600,000円 |
施設充実費 | 112,500円 | 112,500円 | 225,000円 | |
教育充実費 | 137,500円 | 137,500円 | 275,000円 | |
合計 | 550,000円 | 550,000円 | 1,100,000円 |
●入学時または入学後において、学費や寄付金の要請はありません。
●学納金以外に、学友会・同窓会および後援会等から徴収を委託されている給付金(委託徴収金)として、1年次は入学手続き時、2年次以降は
毎年前期学納金納付時に併せて納付していただきます(1年次38,230円、2年次以降33,500円)
61年間で、
約1万5000人の
卒業生を輩出。
1960年に薬学部薬学科からなる九州唯一の薬系単科大学として開学しました。少人数クラス担任制のきめ細かなサポートをはじめ、充実した学習環境を整備し、61年間で約1万5000人の薬剤師、薬学関係者を輩出。2020年には看護学部看護学科を開設しました。2022年4月には薬学部に4年制の薬科学科を開設します。
主な就職先一覧
【企業】大塚製薬、武田薬品工業、日本イーライリリー、杏林製薬 他
【病院】九州大学病院、大分大学医学部附属病院、宮崎大学医学部附属病院、久留米大学病院、産業医科大学病院、国立がん研究センター中央病院、福岡和白病院、原三信病院、白十字病院 他
【薬局・ドラッグストア】日本調剤、大賀薬局、タカラ薬局、新生堂薬局、きらり薬局、総合メディカル、CFSコーポレーション、ミズ、アインファーマシーズ、マツモトキヨシグループ、イオン九州 他
※2017年3月~2021年3月卒業生実績