学部・大学院大学院  薬学研究科[薬学専攻(博士課程)]

1)研究科長メッセージ

大学院薬学研究科が目指すもの

研究科長(教授)松本欣三

第一薬科大学は、建学の精神である「個性の伸展による人生練磨」を教育理念としています。この理念のもと、令和3年(2021)年度に大学院薬学研究科薬学専攻(博士課程)を設置しました。本研究科では、薬学の学術理論及び応用について高度専門性をもつ研究教育を推進し、深い学識と卓越した能力を培うとともに、漢方薬と西洋薬を組み合わせた「統合医療」を進化・発展させることのできる人材を育成することにより、医療・福祉の向上に貢献することを目指しています。 現代(西洋)医学では、“疾患別・臓器別の治療”を基本として、さまざまな生化学検査、画像診断等をとおして病態把握、病名診断及び治療法が決定されます。遺伝子解析をはじめとした生命科学技術の著しい発展により、今日では、病因遺伝子の特定や個々の患者における薬の有効性や副作用の予測も可能になってきました。このような現代医薬学と科学技術の進歩に立脚し、本研究科では患者毎の病態解析及び副作用の予測技術等に関する研究・教育の更なる充実・強化を図っています。 一方、現代(西洋)医学とともに我が国の医療を支えている医療として漢方医学があります。漢方には“未病”の概念があり、健康と病気の中間段階を捉えて健康状態に戻す治療を重視している点は、現代の予防医学や先制医療に通じています。今日、生活環境や自然環境の激変により増加しているさまざまなアレルギー性疾患や精神疾患、更には超高齢化社会の到来に伴って急増している高齢者疾患は、現代(西洋)医学だけでは必ずしも十分な効果が得られていないのが実情です。そのため、“未病”や漢方をはじめとする伝統医学・伝統医療を現代医療と統合した医療、いわゆる“統合医療”に関する研究教育の重要性が増しています。 本研究科では、現代(西洋)医学に基づく最先端の医薬基盤研究、東洋の知に基づく「未病」や漢方薬の科学研究、それらの融合を図った「統合医療」に関する研究を自律的に実践できる研究者や医療従事者を育成することにより、国際医療及び地域医療の充実と発展に貢献します。

2)教育の目的

「薬」に関する深い専門的知識・技術を身につけ、基礎薬学及び臨床薬学に関する研究活動を自立して遂行し、新たな課題を見出して、それに取り組むことができる高度な研究能力を有するとともに、最新の研究機器と最先端技術を駆使して西洋薬及び「補完・代替医療」の中核となる漢方薬や伝統薬の作用機序を解明する研究を通して、「統合医療」を実践できる薬学教育者あるいは薬学研究者の育成を目的とする。

3)3つの方針(ポリシー)

  • 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

    本学薬学研究科薬学専攻博士課程は、所定の単位を修得し、博士論文が学位論文審査及び最終試験に合格した者に対し博士(薬学)の学位を授与する。

    • 医療人としての責任感と倫理観をもって研究を遂行できる。
    • 基礎薬学及び臨床薬学分野において、高度な専門的知識・技術を有している。
    • 自ら問題を発見し独創的な発想に基づいてその解決を図り、自立して研究活動を行うことができる。
    • 「統合医療」を理解し、地域社会や国際的視点から、医療と薬学の諸問題に対応できる。
  • 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

    本学薬学研究科薬学専攻博士課程は、基礎薬学と臨床薬学の研究領域において、ディプロマ・ポリシーに則した人材を養成するため、以下のような方針に基づいて教育課程を編成・実施する。

    • 研究を行うに必要な倫理観や国際的感覚、プレゼンテーション能力を醸成する。
    • 地域社会のニーズに応えるために必要な幅広くかつ深い学識を修得する。
    • 「統合医療」に適正に対応するための、より高度な専門的知識を修得する。
    • 自ら問題を発見し、その解決を図ることができる研究能力を養成する。
    • 各科目の学修成果の客観的評価については、シラバスに示した評価方法及び評価基準に基づき厳格に評価する。
  • 入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

    本学大学院薬学研究科薬学専攻博士課程は、建学の精神である「個性の伸展による人生錬 磨」を基本理念とし、次のような学生を受け入れる。

    • 薬学に関する基礎的学力と研究技術を身に着けている。
    • 生命を尊重し他者を思いやる心と倫理観を持っている。
    • 薬学分野に関心を持ち、自ら課題を発見し、それを解決するための研究を行う意欲がある。
    • 高度な薬学分野の専門知識・技術を修得し、人々の健康維持・増進に貢献しようとする意欲がある。

4)学位論文に係る評価に当たっての基準

5)各種規程

6)指導教員、課題研究一覧

領域 分野 担当教員 課題
基礎薬学領域 薬物解析学分野 教授
門口泰也
創薬に有用な有機反応の開発研究
薬物解析学分野 教授
小松生明
難治性疼痛に対する新規治療薬の探索研究
准教授
田畠健治
熱生産に基づいたエネルギー代謝の制御
分析化学分野 教授
藤井清永
医学・薬学領域に有用な分析技術の開発とその応用に関する研究
天然物化学分野 教授
長島史裕
医薬品創製を目指した天然医薬シーズの探索
分子生物学分野 教授
炬口眞理子
造血器腫瘍治療におけるバイオマーカーの探索
薬物治療学分野 准教授
安川圭司
疾患の発症・進展における生体内レドックス変動に関する研究
免疫薬品学分野 准教授
小川和加野
細菌の多剤排出ポンプをはじめとする抗菌薬耐性化とそのメカニズムに関する研究
処方解析学分野 教授
村山恵子
生体微量成分の代謝・制御に関する研究
臨床薬学領域 衛生化学分野 准教授
副田二三夫
QOL改善薬、特に排尿障害治療薬・予防薬の開発に関する研究
和漢薬物学分野 教授
森永紀
甘草の副作用、偽アルドステロン症の発症予測のための検査キットの開発
薬品作用学分野 教授
有竹浩介
プロスタグランジンD合成酵素阻害薬の分子設計と新規抗炎症薬への応用研究
薬物治療学分野 教授
小山進
脂肪-脳連関を軸とした食行動制御と肥満に関する研究
講師
山脇洋輔
グリア細胞活性化によるストレス脆弱性獲得機序に関する研究
臨床薬剤学分野 教授
入倉充
新生児・乳児における未承認および適応外使用医薬品問題解決のための研究
教授
有馬英俊
シクロデキストリン・サクランの医薬への応用と人工知能(AI)の利活用
地域医療薬学
センター
教授
窪田敏夫
地域における薬剤師の薬学的管理の有用性に関する研究
教授
首藤英樹
医薬品適正使用の推進・実践を目指した医療薬学(育薬)研究
准教授
大光正男
薬局における薬剤師介入による医療効果の向上に関する研究
薬剤設計学分野 教授
今井輝子
ヒトエステラーゼの構造・機能解析と医薬への応用
准教授
中原広道
新規人工調製肺サーファクタントの開発研究と経肺DDSへの応用展開
生薬学分野 准教授
久保山友晴
難治性神経疾患の根本治療を目指す和漢薬研究
薬学教育支援
センター
教授
松本欣三
認知情動障害の漢方薬治療に関する研究
教授
原口浩一
天然由来脂溶性化学物質のヒト暴露と体内動態に関する分析化学的研究

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